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日々雑事 病気のなぞ
2012年07月09日
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 夏風邪で静養中は30×30センチ模型セットを作るという地味な事をして過ごしていました(写真はその模型の中)。DCエリアは先週一時間に1000発以上雷の落ちる異様な雷雨に見舞われたあと、40度を越す異常に暑い日々が続いています。ここは北米北東海岸だと思うと温暖化してしまった地球に悲しみが波の様に押し寄せてくるので、自分はアラブのどこかの国に住んでいるという事にして絶望から逃れたいと思います。ようこそアブダビへ!

 ところで病気で寝ている間にひとつ気になることができた。
 人間は生きていると時に病気になるものだと思いますが、その中でも「しょっちゅう病気にかかっている人(=持病のある人)」というのがいる事がすごく気になってきた。良く考えたら、彼らの存在が少し不思議だ。自分の考えでは、全ての生き物は分化と多様化を繰り返しながら、より環境に適応して、より種として優勢になっていこうとする傾向が有ると思う。 だから全ての病気とか病的な現象は、生育する環境と、それに対応するその生き物のもつ遺伝的な特徴の不和が招く出来事であると思う。つまり、病気になる=自分たちの中にある、この環境にふさわしくない部分が感応しているのだ。このような過程を通して、生き残りに不利になる特徴とそれをつかさどる遺伝子は、自然と淘汰されていくはずだ。ここでの単純な疑問は、人類は(猿人だった頃も含めて)もう500万年以上も前から存続している種であるのに、なぜこれほど沢山の病気がいまだに現存しているのかという事です。500万年といったらもう病気を引き起こすような遺伝子はあらかた駆逐されて、人類皆すこぶる元気クンのような状態になっていてもおかしくはないのに、今日びありとあらゆる病が依然はびこり、なぜか増えてすらいる。どうしてだろう。

 いっこ、理由として思ったのは、19世紀に入った辺りから人間特に新生児の死亡率が劇的に下がったことです。文明社会のなかでは本来生きていかれないような弱い体質をもった個体でも生きながらえていくことが出来る。例えば「わし」は喘息の持病をもっていて子供の頃はよく重い発作をおこしていましたが、近代以前だったら子孫などを残すまもなく絶対に死んでいたはずです。日本人に多いド近眼と虫歯も遺伝が関係しているらしいですが、これも近代以前にはレーシックとかインプラントなどなかったので、目が見えない・歯が駄目で食べられないとなったら人生アウトだったはずです。昔から、文明は主に自然環境を人間に合わせた形に変化させるために使われてきましたが、その結果病気になる因子をもった個体同士が繫殖しあい、人々の間で病気になりやすい個体の割合を高めているのだと思う。

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 もいっこの理由はちょっと奇天烈な考えかもしれないですが、もしかしたら病気が人の役に立つことがあったためかもしれない、というものです。たとえば上に書いた喘息の例でいうと、自分達喘息患者は病気のおかげで暴風雨などの激しい気候条件の変化を2・3日~最低半日前までに予知することが出来ます。この程度の事でも例えば天気予報のない大昔の日本で、村に嵐を予知できる村人がいるというのはもしかすると有益だったのではないか、なぜなら村で一番病弱な権兵衛どんがゼーゼーと始まったどうしてか台風が来るので、その前に畑に覆いをしたり干してた大根を引っ込めたり出来るわけであるから。地震が来る前に「山が鳴っているのが聞こえた」等と言う人がいますが最近の研究では、偏頭痛の患者の多くが音や光への感受性を大分強くもっているという調べが出されたらしいし、こんなふうに体の不調を通して日常にある環境の僅かな変化に気付くという点で、本来生き物としては不利になるような特徴でも、社会の中で役に立ったために失われなかった性質がなかったとは言い切れないと思う。ということで「わし」の中ではこれらの理由の複合によって、現代の社会では病気は増えているという考えに至りました。文明社会に特有の病気である糖尿病やうつ病なんかも、もしかしたら何か人類にとって意味があるのかもしれないと、勘ぐっています。いくつか前の記事に球根の中の細菌が模様を描き出すチューリップの話しを書いたかもしれませんが、文明社会のなかでは、様々なネガティブ要素が作り出す目に見えないメリットというのがあるかもしれないから、一概に「病気を悪い」と言うことは出来ないのかもしれないなあと思いました。
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