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自然観察 裏のキツネ
2013年02月05日


 裏の雑木林に住んでるキツネがよく鳴きます。上のビデオは昨日の夜中の3時頃録音したものでこのごろ聞こえてくる声の典型的なやつです。アカギツネの生態については全く詳しくなかったけど、調べてみると猫と犬の中間みたいなおもしろい生き方をしている動物らしい。基本的に単独生活者だけど社会性もあるような・・・ないような・・・という微妙な位置づけで、生活環境によって違うというのが、近年多くの人が信じるところだそうだ。様々な鳴き声にはそれぞれ意味があり、大事なコミュニケーションの一環らしい。鳴き声は声量がけっこうあって、さかんに鳴き交わしている日は気になって眠れないくらいの事もある。最初は、キツネも(犬みたく)無駄吠えすンだなあ~とおもしろ可笑しく思っていたが、よく考えたらあっちは闘争や子孫繁栄といった大事な使命のために命運をかけて鳴いているわけだから、「無駄」吠えなんていうものはないのか。そうやってみると無駄吠えしているとされる犬なんかも、みんな本当は何かのために吠えているわけであって、「無駄吠え」というネーミング自体人間側のかなり勝手な解釈によるものだなと思った。



 先日ちょっとふれた、ロシアのキツネの累代繁殖、半家畜化に関するBBCのビデオ。人なつこいキツネ同士の交配を続けることで、人間に親和的なキツネを増やすことに成功したというもの。さまざまな変化がわずか50年あまりの間に現れ、生き物の性質はごく短期間に劇的に変わりうると分かった。興味深いのは動物にとってヒトに慣れるというのは、一種の幼児退行の結果であるということで、事実、代を追うごとに現れてくるたれ耳の個体や模様の変化、尻っぽの短縮などがその裏づけとなっているそう。

 この実験でもうひとつ興味深い点は、研究者が人なつこいキツネのグループと平行して、攻撃的なキツネのグループもつくった所にある。代々、人への攻撃性を持った個体同士を交配して得られたキツネ達は、人なつこい方のグループとは似ても似つかないくらい、激しやすい。このビデオを見てて一番感心したところはここで、この攻撃的なグループのキツネの子は、受精卵の時点で人なつこいキツネの母に移植されたり、育てられたところで、いずれ攻撃性をあらわすという点だ。キツネにとって個体の性質は遺伝子によって決定するということらしい。

 ここで人間を例にとるのはちょっと乱暴かもしれないけど、思い当たる節があるので書いてみる。「わし」がアメリカへ来たばかりの頃、まだ医療保険を持ってなかったために、保険のない人用の病院でワクチンを打ってもらったことがある。行ってみて驚いたのは、そこで見たラテンアメリカ人の「明るさ」だった。安物のドレスを着て、右手に女の子と男の子、左手を別の男の子と鈴なりに手をつないで、さらに妊娠している女の人がつたない英語で受付の人と「楽しくおしゃべり」していたのだ。そんなかんじの人がいっぱいいた。医療費のべらぼうに高いアメリカで医療保険が無いと言いうのはそれだけでちょっと絶望的になりうる状況で、そんな時大体の日本人だったら、暗~くなって、憂~鬱になって、どうしたらいいのかと右往左往する人が多いだろう。右往左往はしないまでも、近所のスーパーのセール状況を、見ず知らずの受付の人と井戸端会議できる心理状態には、多分ならないはずだ。アメリカでは、移民としてのラテンアメリカンは比較的労働者階級が多いグループだが、彼らは整備工場にいようと、トウモロコシ畑にいようと、人生の明るい面を見つめながら生きていくことに長けていると思う。彼らの社会的・宗教的なバックグラウンドがそうさせるのかもしれないが、個体としてなにか根源的に違う性質を持っている気もしていた。一方、祖国日本は国自体は、不景気とはいえ世界的な基準に照らせばどんぞこからは程遠いのに、欝病罹患者や自殺者数が非常に多いし、増えている。地理的に小さな島国で、古来から似たような(憂鬱になりやすいような)遺伝子のセットが蔓延(?)しやすかった結果だとしたら、それも自然な気がする。

 このビデオの人なつこい方のキツネ達はこんな小さな実験用ケージに入っていては毎日ストレスが溜まるだろうけど、それでも人なつこさを失っていないように見える。生きていくうえでの根本的な態度もまた、かなりの部分が遺伝によって決まるのではないかという点に、今日は到りました。
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013.02.08 02:48 | | | 編集

おもしろい考察だなー。
2013.02.15 08:17 | URL | しみず | 編集

南米専門家・しみっち的にはどう思う?
2013.02.16 04:42 | URL | 「わし」 | 編集

南米的には、、、、つか、、南米知らないぞ!
先天的な気質っていうのはあるんだねー
ちょっと調べてみたんだけどおもしろいね。

人間の感情に影響を及ぼすのは「セロトニン・トランスポーター」という遺伝子らしいよ。
不足すると(S型って言うらしい)不安を感じやすい気質になるらしい。で、日本人はS型がほとんど。
逆に、ラテン系の人はL型っていう遺伝子らしい。

参考サイト→
http://rocketnews24.com/2011/10/25/145124/
2013.02.17 10:57 | URL | しみず | 編集

そうなんだー!やはり違いがあるのか。
生き物は肉体だけでなく、精神も遺伝子によってかなり左右されているっぽいね。
2013.02.19 02:31 | URL | 「わし」 | 編集

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