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日々雑考 モノガミーの不自然性
2013年06月25日
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スナスナ

 友達から借りた「島耕作」シリーズが面白く、麻薬を覚えたサルの様に読みふけっていたわけなのですが、このマンガ、主役の島耕作の仕事ぶりに「そんなに上手くいくハズないやん」と思いつつ抗えないこの安直なワクワク感がすごいですね。この、男版シンデレラの女性関係からも目が放せません。普通の恋愛・結婚から始まり離婚・ポリガミー的関係・恋人の死・浮気・横取り・寝取られ・不倫・親子丼(未遂)などなど何でもアリで、このような島耕作の恋愛模様が重要な作品の要素として扱われていることは、間違いないようです。そんな漫画が日本の働き盛りの男性達の人気を博したとこを見ると、世の多くの男たちはチャンスがあれば「色々なタイプの女性と性的関係に陥ってみたい」という、潜在的願望を共有しているのではないかと思いました。そんなこんなしていたらニュースで一夫一婦制を基本とするヒトの婚姻形態は不自然であるとする記事を見つけ、ちょっとおもしろかったので意訳してみました。


 一夫一婦制(モノガミー)は不自然である - メーガン=ラスロスキー(CNNへの寄稿)、2013年6月21日

 クリステン・スチュワート、ライアン・フィリップ、リーアン・ライムス、ジュード・ロウ、マーク・サンフォードそしてビル・クリントン。これらの人達に共通する事は何でしょうか?多くの人は彼らに、結婚相手と恋人の間を不誠実に移ろった不届き者、というレッテルを貼るでしょう。しかし、この問題はそんなにシンプルなものではないのです。私達の文化は今、様々な性の価値観の変化という岐路に立たされています。例えばそう、一夫一婦制は多くの(おそらく大部分の)人々にとって不自然な行動であるという、あたらしい概念などによって。

 未だかつて無い程長命化した人間にとって、「多彩な性経験を享受したい」というヒト本来の衝動は、我々に大きな忍耐力を要求するものです。個人が一夫一婦制を貫けるかというところは環境的な要素と同じくらい、生物学的な要素によっても左右されています。しかし私達の歴史と生物学は、従来社会的利点を伴ってきたこの厳格な一夫一婦制が我々にとっていつもふさわしいわけではない事を示唆しているのです。

 恋愛結婚の興隆

 恋愛の果てに結婚するというアイデアは比較的新しい考えです。啓蒙運動(主に18~19世紀ヨーロッパで発達した文化的教化活動)を通して、幸福の追求は正しい人間の営みということになり、愛情のために結婚する事は、ゆっくりと、しかし確実に西洋諸国における熱望の対象となっていきました。

 しかしながら人間の歴史ほぼ全体においては、結婚とは社会経済的な取り引きでした。誰かと個人の人生全てを共に過ごすことの第一義は、恋愛というよりも財産の保護と労働力の共有でした。恋愛結婚の興隆の二次作用は、結婚生活における(パートナーへの)間断なき性的配慮が、結婚生活の正当な要素としてより一層普及したことです。科学の解き明かすヒトの自然な性嗜好とは関係なく、時と共に貞節さが幸福な結婚の度合いを示すバロメーターとなっていったわけです。

 「ラブバード」の嘘

 生物学的に、私達ヒトは動物です。ですから我々が元々どんな風に作られているのか、動物界に手本を求める事は順当でしょう。鳥から始めてみましょう。種々の鳥類・・・ラブバードやペンギンなどはしばしば一夫一婦のような関係を貫くことで人々の賞賛を得ます。これまで、およそ90%の鳥類は厳格な一夫一婦制であると考えられてきました。

 しかしDNA解析の結果はその鳥達を一夫一婦の止まり木からつき落とすものでした。彼らのつがいの雛鳥を育てる父親と、生物的な父親がしばしば違っていたのです。この結果は、研究者達に「性的に排他的で社会的に一夫一婦制のグループは特定のペアが共同で家族を育てるが、ペアは別の個体と余分な性交渉をもつ」と考えさせるに到りました。

 「不埒なつがい」は普通である

 哺乳類の間で一夫一婦制が稀であることは根拠のある事実です。何らかの形で一夫一婦制を実施している哺乳類は、全体のたった3~5パーセントです。それに実は(科学的に、厳密に一夫一婦制であると)証明された哺乳類の種は未だ存在しないのです。(ひとつだけ・・・ソウゲンハタネズミは一見厳密な一夫一婦制をしいているように見られたため生物学者による精査の対象になりましたが、これらのネズミは種として非常に高い比率の性的一夫一婦制を保ってはいるが、全ての個体がそうなわけではないと結論づけられました。)

 しかしこの調査結果は研究者達の性的一夫一婦制は単に脳内で放出される特定のホルモンによってのみではなく、これらを受け取る特定の受容体に起因するものであるという見解を大いにサポートするものでした。我々ヒトもこのホルモンと受容体をもっていますが、ポイントは、これらの脳内物質をどのくらいもっているかは個人によって大きく差があるということです。(パートナーへの)貞節さとは、個人とその脳の構造に基付いて劇的なバラエティをもちます。つまり「浮気症は治らない」という事態は、道徳心や生い立ち・文化と同じくらい、個人の脳の生物的構造によって引き起こされるのです。ともかくも、動物界では浮気や不倫は「愚行」とは一線を画する生存競争上の作戦であり、貞節のシンボルである白鳥たちですらこの恩恵からは免れ得ません。

 一人のパートナーと50年?

 一夫一婦制に対する尊敬という文化的側面のほかに、我々人類の長命化について考慮するのも大切でしょう。

 ほんの100年ほど前までは、個人がまだ若い間にその伴侶を失う事は今よりずっとありふれたことでした。シリアル・モノガミー - 未亡人と男やもめの再婚は、ヒトが性的に多様化することを補助する一因でした。しかし今日、(アメリカにおいて)初婚年齢は男性が28歳、女性が26歳です。病気で命を落とす若者の数は大幅に減少し、反面平均寿命は70代後半まで劇的に伸びました。貞節さが幸せな結婚のバロメーターと考えられる以上、理論的には、個人は同じ性的パートナーを約50年にわたって保持します。これはどんなに立派で倫理的・道徳的な人にとっても過ぎたる願望の様に見えます。一人のパートナーと長い人生を共にしているカップルは、時折畏敬の目で見られますね。ただ、子供のためにはこの「永続的で幸せな結婚生活」ははるかに良いものであるといえます。

 ところで、男性の方が一夫一婦制になじみにくいのではないかという説は昔からありますが、一部の研究者達はこの理論に一石を投じようとしています。女性の欲求を高める薬剤(訳注:アメリカにあるセクシュアル・メディシンの類。詳細)が発達してきていることからも分かるように、女性の性的な倦怠感と、さまよい歩くことへの誘惑は男性のそれより強いとは言えないまでも、同等の重みをもった問題であると言うことが出来ます。

 わたしたち人間の一夫一婦制度は様々な要因によって成り立つものです。恋愛を通じて道を外れる人々を指差し道徳を語る前に、私達はこの高尚で厳格な性的貞節さとうものが、もしかしたら根源的に破綻した願望だということを認識すべきなのではないでしょうか。(ここまで)


 ・・・とまあ、所どころ論理的に「?」と思う箇所(とくに女性の性的倦怠感云々・・・など)もありますが、概要からはとりあえず「島耕作はヒトの本能に従って行動した、きわめて自然体な男である」という事がわかると思います(笑)。世の不倫NG派とOK派が真っ二つに分かれるのは、結婚とは案外不自然なものであるという前提のもと、その不自然を遂行するところに高い精神性を覚えるか・自然に逆らわず自由の快楽(いや、自由と快楽か)を享受する事自体に精神性が存在すると見るか、という点に帰結するのかなっと思いました。それと日本においては、二項目目の「結婚とは社会経済的な取引」という側面は未だ健在であるとも思います。

 今日の写真は最近学校帰りに見に行ってるペットショップのスナネズミ君。一夫一婦制に限りなく近い、ソウゲンハタネズミさんへの敬意を込めて選びました。しかし考えてみたら、哺乳類でワラワラと繁栄するこういう生き物ってオス→闘争(縄張りの防衛)、メス→子育てっていう分業がはっきりしているのが多いですね。最近北欧なんかでは婚外子の割合が5割超えてる所とかありますが、そういう先進国では文化的にも、社会制度上でも、もうそういう分担作業、ひいては結婚する必要が全然なくなってきているということなのでしょう。
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013.07.01 09:35 | | | 編集


 K野さん!(コメントにロックがかかってたので、伏字にします)ほんとにお久しぶりです。
 黄昏流星群ってK野さんの話を聞いているとすごくおもしろそうです。機会があったら絶対読みます!次日本に帰ったらマンガ喫茶に住もっかな ← ホームレスとも言う 笑

 もし自分が男だったら、島耕作を読んでいることは、特に娘には知られたくないですね。だってメチャ気まずいですよ。ふだん、どんな本を読んでいるかでその人の人となりが分かる事もあると思いますが、島耕作というと男のファンタジー作品ですから、そこから生じる読者への特定の先入観とは回避しがたい問題であります。

 K野さんは最近はどうされていますか?これから特に暑い季節に入りますが、元気にされてるといいんですが。
2013.07.04 03:03 | URL | 「 わし 」 | 編集

高野です!パスワードの横にロックの表示があったので、パスワードだけロックされると思っていたら、全体がロックされちゃってましたね。前回のロックに深い意味はありません。。

黄昏流星群かなりおすすめです!浪人中、漫画喫茶で読んでました(勉強せや!)
課長島耕作は、私はビジネス漫画だと思っていたので、「父は漫画を読む時も仕事が頭から離れないのだな~。」とその時、一瞬少し尊敬しましたが、男のファンタジー漫画だったんですね、それは娘には知られたくない 笑  父よ、、、

暑いですね~私は元気、、、というか、毎日化粧全くせず(肌には良いかもしれませんが)、ひっつめ髪眼鏡、短パンで制作しております。夜に、キムチのせ冷奴をつついてますが、ふとあまりのおっさん感に自分自身に失笑です。

コンペに応募してますが落選しまくっています(;、;)何とか何かにひっかかりたいものです。




2013.07.04 19:20 | URL | 高野久美子 | 編集


 高野さん!島耕作はもしそのうち機会があれば読んでみてください。主役の生き方には賛否両論あるかもしれませんが、私はどんどん出世していく島耕作のストーリーにけっこう引き込まれました。島耕作は、いろんな人と(仕事・肉体)関係を持つわりにあんまりドロドロしてないという点に、学ぶところがあるなと自分は思いましたよ。

 5月、6月と結構大型のコンペ締め切りがありましたよね。私は今年は作品制作にかかわるようなことはほぼ何もしていないので、どんどん作っている人を尊敬します。落ちまくってもへこまないで行きましょう・・・高野さんの作品が分かる審査員がいなかっただけです。おっさんのバイタリティで乗り越えていきましょう。熱意を持って続けることが大切だと思います(これは自戒もこめて)。

 はあ~それにしても冷奴おいしそうだなあ!こっちには、やっこで食べたくなるようなおいしいお豆腐が、あまりないのです。夏はやっぱりおいしい豆腐、おいしいそーめん、ひやしあめなどがこいしくなります。
2013.07.06 02:04 | URL | 「 わし 」 | 編集

おはようございます!
島耕作近いうちに読みたいです。最近は読みたい漫画がなかったので、見つかって嬉しいです。どんどん出世&異性関係かぁ~、凄いなあ。でも仕事できる人ほど、異性関係は激しいとよく聞きます、なんでもパワーがあるのですねぇ。

昨日、あるコンペの知らせの結果通知が家に来て、落選で少しへこみましたが、次頑張ります!おっさんバイタリティで突き進みます 笑 
私は最近、絵本のコンクールによく出しているのですよ。去年何にもやりたくなくなった時に、そういえば幼い頃絵本好きだったよなぁと、ふと昔の純粋な気持ちを思い出し、作り始めました。私のニッチな作風が子供に受け入れられるかは分かりませんが(^^;)案外好きな子もいるかもしれないと思いつつ。

私、豆腐大好きなんですよ~、一日一丁くらいは食べます。柏崎さんもお豆腐好きなんですね!アメリカには美味しいのあまりないんですか~。
私そうめんも大好きです。今年は日本は猛暑らしいです。

2013.07.06 06:57 | URL | 高野久美子 | 編集


 高野さん ありがとうございます

 絵本ですか(^。^)自分は最近、こちらの土曜学校で小学生に日本語で算数や社会科などのレクチャーを行っているんですが、子供っておもしろいものにかなり敏感です。彼ら、読む本なども大人が「子供にはこういうのがウケるだろう。」と用意したようなものにはあまり見向きせず、変わった絵本とか、不気味な絵本とか、友達の作った手作り本(内容は支離滅裂)とか、はだしのゲンみたいな血みどろの物語とかを一生懸命読んでいます。読んだ本の中のフレーズがクラス内でブームの様になっていたりまるで小さな社会です。というか我々も大人になって忘れただけで「教室の中」も、子供にとっては紛れも無い実社会の一部なんですよね。

 話しがそれちゃったけど「作風が子供に受け入れられるかどうか」は、私はあんまり気にしなくてもいいと思います(^。^)どこでどんな子供が高野さんの話を面白いと思うかは未知数です。それに子供に好かれそうな要素を工夫して話に織り交ぜることは出来たとしても、にじみ出る「生きたオモロさ」は作家の感情のこもった、無理してない率直な文からじゃないと出てこない気がしています。

 高野さんのコメント読んだ次の日、豆腐料理を作りました!やっこは無理だけど肉豆腐を・・・。暑い中大なべでグラグラやってたんで汗だくになりましたけどうまかったです。しっかり食べて、水もたくさん飲んで猛暑乗り切っていきましょう!
2013.07.09 04:36 | URL | 「 わし 」 | 編集

柏崎さん!
貴重なアドバイス有り難うございます!ために成ります。

土曜学校でレクチャーされているのですね、なんだか、賑やかな様子が伝わってきます。そうでした、私も小学校時、はだしのゲンやエグい妖怪百科を結構読んでいました。普通の絵本も読みましたが。
はだしのゲンの吸引力は、計り知れないですよね。。アメリカの子ども達も読んでいるのですね~。

私は、自分の世界丸出しで絵本を描いているので、それもいいのだな、と思いました。

これからも熱意を持って描いていきたいです。

肉豆腐!栄養バッチリですね。私、肉豆腐好物なんですよ。あと二ヶ月位、暑いですが乗り切りましょー!!
2013.07.09 19:10 | URL | 高野久美子 | 編集

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