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作品鑑賞 2:46 and thereafter
2012年03月07日

 一年目の節目のこの時期、各地で震災をテーマにした展覧会などが催されています。パリに住んでいるわしの先生も最近展覧会をされたそうです。ここワシントンDCでも日本人アート集団「団DANs」と、当地のアート団体の連携で展覧会が行われていると知ったので、今日見てきました。アメリカで日本人のみの展示会とあってかなり気分が高揚していました。日本人の展示会独特の、なんともいえない「日本のオーラ」が好きなので。

 全体を通しての感想は、やっぱり震災以降、みんな深く傷ついているんだなと感じた。自分は美術評論家ではないので作品の解釈力には疑問が残りますが、それを別にしてもやっぱり個々の作家が、日常のどこかで繋がっているであろう仲間(被災者)の死や苦しみを深く慮ったのを期に、普段とは違う心境で制作してるのが透けて見えるような作品が多かった。これはこの展覧会に限ったことではなく、今を生きている日本人アーティストに多く見られる現象で、自分を省みても、鉄板削りやとして最近の作品と向き合ってたのに、震災後は急におりがみなんか折っている。ともかく、かの地震が文化的なパラダイムシフトとして作用していることは、もはや疑いの余地はない。

 会場にあった作品ひとつひとつは神妙な面持ちというか、静かにまとまってるなと思った反面、作家の方達のポートフォリオ、特に野口哲哉さんのものなどそれぞれがとても面白かったのが印象的でした。自分の好きな「大きな作品」を作ってる人も沢山居た。だから逆に会場を見渡してみて、やっぱり外国でしかもこういうテーマのある展覧会だったら、こうなってしまうんかなあ…と、ちょっと残念な気持も残った。以下、気になったものについて許可を得て撮らせてもらった写真を貼っていきます。転載などはしないようにお願いします。

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太湯雅晴さんの写真とインスタレーション


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 磯部光太郎さんの絵。この絵、とくにうまくはないですが、なんかいいなーっと思いました。日本人なら、この一本松が命耐えても尚復興へのしるしとして人々の心に残っていることを知っている。遠くの山並み、レンゲみたいな花、描かれている虫は母国を離れた者にとっては懐かしい、日本のモンシロチョウチョ、日本のミツバチ。カエルもいた。

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小瀬村真美さんのビデオ

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 りんご。なぜにりんご?東北の方になるからかな?作者の方はりんごが好きなのかもしれない、しかし全然意味が分らない。絵が上手だということはとても良くわかった。この絵はきれいだがこの展覧会のテーマにあってるかどうかが良くわからない。

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 一番不思議だった小澤明子さんの作った何か。これは一体なんだ?何度考えてもやっぱり分らなかったから、自分が馬鹿なんじゃないのかと思った。↓のように、膨らんでる部分に手の刺繍がしてある。そして、なかにあるライトがくるくると動いている。刺繍が上手だなあ…、でも刺繍と立体を組み合わせている人で、いいなーっと思うものをまだあまり見たことがない。刺繍はだいたい、小さいのが問題だ。しかも、大きくしたら刺繍そのものの持っている表現が失われそうだ。なにかとても難しいことに挑戦している作家さんだと思った。

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 今回の展覧会で気に入ったマンガ絵、海野良太さん作。背景が白いからちょっと未完成みたくみえましたが、津波から立ち直りながら作られた箱舟が、被災地に関係するものをたくさんのせて出て行くようなストーリー仕立てになっていたので、分りやすかったし、箱舟の一室できりたんぽ鍋してる人が居たり、キャプ翼とかも描かれていたからおもしろくて、結構長いこと見ていたと思います。死人らしき人がひとりも描かれていないのもよかった。テーマとしては月並みだけどすごく前向で、賑々しいところが良いと思った。

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 これ、この太鼓の人のノリいいですね。一瞬タイガー立石さんとか、横尾忠則さんのイラストを思い出しました。ただ目の前にある太鼓を叩きまくる。まさしく「鼓舞」ですね。音楽を奏でることや美術は、実世界において、実務的・実質的にはあまり役には立たないかもしれないことですが、こうして汗を散らしながらまわりを奮い立たせるために、自らも激しく運動していくという態度が、まわりを鼓舞するのには絶対に不可欠だという認識を新たにしました。
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今日は3・11。まさにたった今地震のあった午後2:46を迎え、天皇陛下からのことばが各局で放送されてます。
んで、作品!どれもいいねぇ。解釈力に疑問があるってあなたは謙遜するけども、私のような門外漢からするとあなたのカイセツが大変参考になります^^(刺繍のやつは確かに難解だけども、一本の糸で人の手と手が繋がって縁取られる様はまさに日本人があれを契機に痛切に求めた事そのもののように感じられて胸に迫っただよ。おまいの秀逸な写真の力かもしれんがwww)

っていきなりのコメントでぐだぐだと申し訳ナス。コメントは省略しちゃうんだけどたまに読ませてもらってます^^身体に気を付けてね!
2012.03.11 15:06 | URL | 薫どん | 編集


薫ど~ん!コメントの事は気にしないでたもう。読んでくれるだけでわしゃー嬉しいよ。(もちろんコメントはもっと嬉しいよ! 笑)

手の刺繍の作品、薫どんのコメント読んであっ!と分った。そっか、一本の糸で出来ているのか…。あの布の下のほうには福島の駅かどこかのスタンプがたくさん捺してあるんだけど、それもまた不思議でどんな意味があるのか考えてしまって作品の横にしばらくボケーと突っ立っていたよ(アホ 笑)。写真ほめてくれてありがとう。薫どんがいつか私小説などを出すとき、わしがポートレイトを撮ってしんぜよう!笑 

地震から一年経ったけどまだ時々で地震が来てるよね。最近だと天皇陛下ご本人のお体の方もすごく気になってる。こっちだとボーっとしているとニュース見逃してしまうから心配。
2012.03.13 06:49 | URL | 管理人「わし」 | 編集

ついさっきも結構でかい揺れで目が覚めたわ…。(´+ω+`;;)

そうだね。天皇陛下、大きな手術の直後だっつーのに限界まで公務に臨んでらして。何だか申し訳なく思うんだけど代わりがいないからね…。せめて夜よく眠れてらっしゃる事を願います。
2012.03.16 05:50 | URL | 薫どん | 編集

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2012.04.09 12:46 | | | 編集

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