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日々雑考 ノガンの目
2012年06月15日
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 世間ではヒッグス粒子(と見られる)物質が発見されたり、CNNの看板キャスターが自分はゲイだと公表したり、身近なところでは小中の同級生に出産ラッシュが訪れたりと色々なことが起こっている様です。こんなに毎日世の中で色々な事が起きているというのはすごい。毎日のニュースを見るのは楽しく、そして少し怖い。

 そんな世間の大きな動きと比べるとだいぶ矮小な存在である「わしライフ」なんですが、最近はめずらしくしつこい夏風邪にかかってしまい、大事なスケジュールで外に出る以外は家でためてあった本を読んだり、アメリカ人のキッズに図画工作を教えたりして過ごしていました。今年は「わし」が美術の世界に関わりをもちはじめてから丁度10年目です。今日は「現在と未来にわたって美術家であり続けるためにはどうしたら良いか」を考えています。この10年間の最後の2年ほどの間、世界のいろいろなところに住んでみて、そこでアーティストと呼ばれる人たちがどんな風に暮らしているのかを知ることができたのは非常に良い体験だった。彼らの生き方を見て、今年から数年間は「表現を自由にするための技術」を身につけたいと思うようになりました。こうして書くと抽象的なんですが、何か技能を身につけたいということです。もう新たに挑戦する分野も決めて、それはサイエンス系の技能なので多少時間を要しますが2、3年後に結果を出すことを目標に、それまでは引き続き制作の手伝いとかインストラクタなど頼まれたらなんでもやるアートのドカちんを続けながら頑張っていくことにしました。だから制作関係で人手が必要な人は言って下さい、手伝います。

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 写真を整理していたら去年キエフに居た時に撮った鳥の写真が出てきたので今日の日記の添え物にします。5~6月の、晩春から初夏にさしかかる季節がとても好きです。厳しい冬を乗り越えた緑はつやつやで花は咲き乱れ、道で出会うどの野鳥も仲良く番で飛び歩き、早いものは若鳥を連れていたりする季節だから。なにもかもが新しいけど芽吹きたてのような脆弱さはもう忘れ、これから来る夏を謳歌するに決まっているのだという風体が頼もしい。それに鳥の番って動物の中でも特に確かな愛で結ばれている感じがするので、自分は見ていていい気分になる。傍にいる自分まで愛情豊かな生き物になったみたいな錯覚すら抱いてしまいます。

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ワローナ

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 上の写真の毛ボールは、いつだったかの記事で触れた「去年わしが最もたまげた鳥」ノガンです。写真はたまたま見られた求愛行動の最中です。この鳥は主に東欧、旧ソ連圏と中央アジアだけに住んでいて、なぜだか分からないけど絶滅のききに瀕しているらしい。(大切に保護されているので柵に入れられていますね。)ディスプレイの最中は見た目が変形するだけでなく変な鳴き声も出してます。小さい声で「ドドドド…」と南の島の太鼓みたいな音を鳴らしながら足をトコトコとさせ、体全体をワササ~と揺らします。興味を持った雌が近寄ってくるとさらに頑張ろうとしてトコトコが早くなり、その合間にクルッとターン、さらにターン、「ドドドド」の合間に気嚢の空気を抜く「ボヨヨン」というすごく変な音を入れてみたりとかなり必死になり、またその必死さがかなりおかしく「わし」は爆笑してしまった。

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 でも本人はいたって真面目なのです。毛の隙間に見える目なんか一切笑ってなくて真剣そのものです。この感じ、ちょっと自分と似ている様な気がしてシンパシーを感じる。「わし」もこの先もし人に笑われるようなことがあっても、このノガンの目を思い出せばなんとか乗り切っていけるような気がする。重要なのはやってる当人が迷いなく進んでいるかどうかであり、一生懸命打ち込んでいるかどうかであり、決してまわりにどう見られるかという事ではない。
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